謎を作るときに別解を防ぐには?

2019-09-28公開 2020-08-01更新

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謎解きを作る上で、別解が生じてしまうことは出来るだけ避けたいところです。

ここでは、どのような場合に別解が生じてしまいやすいかと、別解が生じないようにするための対策について書いていきます。

そもそも別解とは?

謎解きにおける別解とは、制作者の想定していない解答のことを指します。

一枚謎や公演で用いられる謎だと、以下のような場合に別解が生じやすいです。

  • ペンシルパズルを解くタイプの謎で、制作者の確認不足で想定解(本解)以外の解が生じてしまっている場合
  • 図やイラストを解釈するタイプの謎で、制作者が想定していなかった解釈でたまたま文字数が一致してしまう場合

どこからが別解になるの?

筆者がtwitter上で気になる謎を見つけたので、そちらを例に取り上げてみたいと思います。

この謎は、普通に「ウデドケイ」とあてはめようとすると「デトウ」となり、単語が成立しません※1

そのためこのイラストが「*****」※2を表していると解釈することによって、「***」という単語が成立するという謎です。

筆者としては、普通に当てはまらないことが分かってから制作者の意図に気付いて面白いなと思ったのですが、それと同時に、解き手からすると、「なんで『ウデドケイ』でも当てはまるのに正答じゃないの?」となってしまうのではないかとも思いました。

そこで、先程の謎をリツイートしてアンケートを取ってみました。

結果はこのようになり、twitterで本文があれば唯一解とみなせると考えているのは約6割であり、3人に1人は「これは別解が存在する謎である」と考えていることが分かります。

また、この謎について3人中2人は「実際に文化祭等で行う謎解きイベントでの出題には不適である」と考えていることが伺えます。

謎解きイベントを作る際には、3人に1人が「単語として成立しない」ことそれ自体は、それが謎の解でないという理由にはならないと考えているということを認識したうえで、謎を作らなくてはならないでしょう。

別解を生じさせないためには

では、謎解きで別解を生じさせないためにはどのようにしたら良いのでしょうか?

ペンシルパズルを解くタイプの謎で、制作者の確認不足で想定解(本解)以外の解が生じてしまっている場合

こちらの場合は基本的に簡単です。

他の人に解いてもらうパズルのチェッカーを通すなどの方法を用いて、別解を潰しましょう。

特に言語系のパズルの場合、解き手は辞書を使えるくらいの想定で別解チェックを行うことをオススメします。

例えばこちらの謎はAnotherVisionに所属する松丸亮吾さんがtwitter上で出題した謎ですが、上の2例から矢印の法則は確定するのですが、肝心の問題部分で「漢字一文字」が確定しません。

確かに義務教育の範囲でいえば「※」だけに絞れそうですが、辞書を引けば「*」や「*」も載っています。

こちらのツイートがされた直後にも、「これ別解あるのでは?」といった反応がtwitter上にいくつも見られましたが、公式のLINE@では「※」以外では正解判定がされませんでした。

必ずしも答えを1つに絞る必要が無い場合には、全ての答えを正解として判定してしまうという方法も選択肢として考えられます。

この謎では正誤判定にLINE@を用いており、想定解以外の解を正解として判定をするのも技術的に難しくないため、「すごい!それも正解です!!」のようなちょっと特殊な正解として判定していればより良かったのになぁ…と個人的には思いました。

図やイラストを解釈するタイプの謎などで、制作者が想定していなかった解釈でたまたま文字数が一致してしまう場合

このようなことが起きてしまうのは、初めの例示のように例が1種類しかない場合表現の妥当性が低い場合に起こりやすいです。

つまり、それを防ぐためには、分かりやすい図を使用すること複数の例を使用することが重要です。

別解のある謎の例

例えばこの謎では矢印の指すものが曖昧で、「キーボード」なのか「クスリユビ」なのか、はたまた「タイピング」という行為を指しているのかが非常に分かりにくいです。(想定解が4つある謎としてtwitterで出題したものです。)

このような謎でどれか1つだけを正解とすると、解き手としては「いや、なんでその図を使ったの?」と、納得感が薄れてしまう要因となってしまうのです。

解釈謎の例

そして、もう一つの重要な点が複数の例を使用することです。

上の謎では、分かりやすいイラストを使用しているのはもちろんですが、イラストが4種類あり、その文字数により、一番左のイラストが「ネズミ」でも「マウス」でもなく、その1種類だけでは到底思いつかない「***」と当てはめる必要があるということが分かります。

このような点に気を付けることによって、別解を生じにくくさせることができるだけでなく、解き手が解答を導いたときの「これが正解だ!」という安心感を与えることができます。

まとめ

  • 別解が生じやすい謎の形式がある
  • 別解は制作者の配慮や注意によって多く防ぐことができる

謎を制作していると、制作者の想定していない別解が生じてしまうことは発生します。

別解に出題前に気付くことができれば、別解を潰すのか、はたまた別解も正解として受け入れてしまうのかという対応を決めることができます。

解き手が納得できるような謎を提供することはイベント制作をするうえで重要になるため、別解についてはしっかりと対応していきたいところです。

脚注


※1:和歌山県橋本市に出塔(デトウ)という地名があるので、別解として捉えることもできます。

※2:この記事では一部twitterで出題されている謎の引用をしていますが、ネタバレを主目的としていないため、ネタバレに近い部分は伏字にしています。

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