謎解きの作り方 小謎編 その1 命名謎

2019-12-08公開 2019-06-07更新

謎解きの作り方

小謎の中で最も多く広く使用されているといっても過言でない形式が、命名謎です。

上図のように、イラストやそれに準ずるものを解釈し命名することによって解くことができる謎のことを言います。

ここでは、命名謎の作り方や工夫の紹介、作る際に気を付ける点を紹介していきます。

(こちらの記事は、下ページからの子ページとして、公演中の小謎を作ることを目的として書いたものです。一枚謎の作り方の記事はまた書けたら書きます。)

文化祭・学園祭での謎解きイベントの作り方

命名謎とは

命名謎とは、イラストやそれに準ずるものを指定に合うように文字で表現(命名)することによって解くことができる謎のことを言います。

この形式が広く利用される理由としては、先に答えが決まっていても制作が非常に簡単ということが挙げられるでしょう。


命名謎の例

例えば上の謎は、左が「すいか」右が「とうだい」となるので、数字の順に読んでいき、答えが「かいとう」になる謎です。

この謎を制作する手順としては、

  • 「かいとう」という答えを決める/答えがある
  • 「かいとう」の文字を含む、イラスト化しやすい単語を探す
  • イラストを用意し、読む順番を指定する

の3ステップだけなので、非常に簡単です。

最低限はこれで完成するので、あとは表現法統一性一捻りによって、難易度やオリジナリティをあげていきましょう!

表現法

命名謎はその解き筋の単純さゆえ広く使用されやすく、どうしても「この謎見たことある」となってしまいがちです。

参加者が解く際に少しでも面白いと思ってもらえるよう、制作者は色々な表現法を編み出してきました。

丸数字タイプ

丸数字タイプの例

先ほどから何度も出しているこのタイプですが、丸数字タイプと呼ぶようにしましょう。

丸数字タイプはイラスト等の近くに文字数分の丸(丸じゃなくてもよい)を配置して、答えにあたる文字に番号を振るものです。

メリット


  • 文字数の多い答えに対応しやすい
  • 同じ文字となる部分に同じ色を付けるなど、難易度を調整することが比較的楽

デメリット


  • 特になし

twitterで出題されている例としては以下のようなものがあります。

一語一色タイプ

基本的には先程上げた丸文字タイプと一緒ですが、各イラストの近くに配置する丸にそれぞれ色で対応付けを行うものです。

色がついているというよりは、回答部分ではなくイラスト部分にナンバリングの主導権があることが特徴です。

そのため、普通の丸文字タイプでは回答部分の丸数字が無くても良いのに対し、一語一色タイプでは回答部分が必須であり、回答部分の色を把握してからその色のイラストを参照しにいく必要があるため、少し解く側としては認知負荷が高まると考えられます。

twitter上ではますとびさんがこの方式を取り始めたのが初めでしょうか?

イラスト近くの丸に数字を書くパターンと書かないパターンがありますが、個人的には無駄を省きたいので、必要の無い数字は書かないほうが好みです。

個人的には「色付け自体無駄では?」となってしまっており、再利用などこの形式を利用する理由がない場合にはわざわざ使用しないかな、という感じです。

メリット


  • 画像がカラフルになる
  • 再利用がしやすくなる

デメリット


  • 色盲の人に配慮して色を選択する必要がある

twitterで出題されている例としては以下のようなものがあります。

魚の骨タイプ

魚の骨タイプの例1

このタイプは最終的な答えが一直線に通っており、そこから上下にイラストが伸びています。

これが魚の骨に見えるため、筆者は魚の骨タイプと呼んでいます。

メリット


  • 文字(丸数字とか)を一切使わずに済む

デメリット


  • 文字数が多いとイラストが小さくなりがち

魚の骨の形に拘らないのであれば、以下のように矢印を使用することで、比較的省スペースで出題することもできます。

魚の骨タイプの例2

イラスト分割タイプ

イラスト分割タイプの例1

答えの単語がイラスト(など)に含まれている文字の殆どや全てを使用して作ることができるのであれば、イラスト分割タイプを用いてもよいかもしれません。

メリット


  • 謎が成立していることにちょっと驚いてもらえるかもしれない

デメリット


  • 制作できる答えが限られている

twitterで以下のようなものが出題されています。

統一性

命名謎は縛りが無ければ簡単に作成することができるため、使用するイラストのテーマを統一することで、公演に合わせた謎を作成することも比較的しやすいのが特徴です。

魚の骨タイプの例1

上の例ではイラストを動物だけにすることで、統一性を図っていますし、下の例では似たような図形をどのように命名するかをテーマにしており、答えもそれっぽくなっています。

統一性の例1

統一性が高いと"綺麗な"謎として評価されやすく、実際にtwitterで出題されているものの殆どは以下のように何かしらの統一性をもっています。

必要な文字が見つからない!


統一性を重要視していると、答えに必要な文字がどうしても見つからない場合があります。

もちろん全ての文字を拾えた方が綺麗だと思いますが、上の謎のように見つからなかった文字を回答を示す部分に書いてしまう方法もあります。

一捻り

一捻りの例1

また、イラストをそのまま解釈するのではなく、解釈や表現の方法を工夫する必要を出すことで、難易度を上げることができます。

上の例では、動物の名前をそのまま当てはめようとすると文字数が合いません。

すべてに上手く当てはまるように考え、それぞれの動物の鳴き声を入れることで綺麗に文字数が合うことが分かり、答えが「ちゃわん」となります。

このように、入れる単語を工夫したり、ただ平仮名で入れるだけでは入らないようにしたりと、謎制作者は工夫しています。

組み合わせ

また命名謎はそれ単体でなく、他の謎とも組み合わせやすいです。

以下のツイートの謎では法則類推謎と上手く組み合わさっています。

制作時の注意

別解のある謎の例

別解を防ぐための記事にも記載していますが、何のイラストなのか曖昧なイラストを使用してしまうと、思わぬ別解が発生したり、答えが単語にならずに詰まってしまう可能性があります。

謎を作るときに別解を防ぐには?

そのイラストを見て一意に定まるイラストを使用するようにしましょう。


また、SEKAI NO OWARIのfukaseさんがツイートした以下のものも、分類としては命名謎として分類されます

これ以前から存在していた形式ではありますが、有名人がツイートしたことでこの1件以降有名になりました。

ただし、純粋に謎としての評価は、画像からは全体の文字数が読み取れないため、難易度が上昇してしまっています。

上のツイートでは、ツイート文が英語で記されていることもあり比較的解きやすくはなっていますが、

  • 色名を当てはめて該当番目を読む必要があることに気付く
  • 色名を当てはめる際に日本語ではなく英語で当てはめることに気付く

の2ステップがあり、命名謎の中ではかなり難しい部類に入ると考えられます。

まとめ

  • 命名謎は制作しやすい謎の1つ
  • 表現や組み合わせなどの工夫によって難易度やオリジナリティを高めることができる
  • イラスト等はなるべく分かりやすいものを使うことが望ましい

命名謎は、謎解きイベントに参加していると必ず1~2問は見かけます。

制作しているうちに解く能力も身に付いてくるかもしれません。

身近な人に出題する際には、自分たちだけで通じるものを用いると、よりその人のために作った感じが出て喜ばれるかもしれませんね。

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